2017年8月22日火曜日

8月15日付医薬品承認情報 ~概要~

 12月の薬価追補収載に向け、厚生労働省は306品目・38成分の医薬品を承認しました(※ジェネリック医薬品のほか、オキシコンチンTR錠、クレメジン速崩錠、トレリーフOD錠などの先発医薬品の剤形追加・規格追加を含む)。そこで、815日付で承認されたジェネリック医薬品の動向を分析してみようと思います。


参入企業数Top 5

 承認を取得した会社数Top 5の成分は以下の通り。20172月にAGが承認されているロスバスタチンとオルメサルタンにジェネリック医薬品メーカー各社が集中しています。また、イルベサルタンは、過去のARBの中では承認社数がもっとも少ないという結果でした。













初承認成分

初めて承認された成分は以下9成分で、複数のAGが承認された模様です(詳細については、今後、分析予定)。
















企業別承認数Top 10

 承認取得成数が多かった企業Top 10は以下の通り。
東和薬品の9成分・27品目が最多で、次いで沢井製薬の8成分・17品目といった結果でしたが、初承認9成分中、両社が承認を所得したのは2成分であり、初承認以外の成分が承認数に寄与していると言えます。

 また、承認を取得した会社数が多かったロスバスタチン、オルメサルタン及びイルベサルタンの3成分の承認を揃えてきたのは左の9社でした。
専業大手3社(東和薬品・沢井製薬・日医工)は手堅く3成分を揃えてきたという印象ですが、新薬系のエルメッドエーザイや日本ケミファ、卸系の共創未来ファーマも存在感を示しています。これに対して、当然、海外ではこれら3成分を開発・展開していると思われる外資大手テバ・サンド・マイランがいずれも3成分を揃えていない点が特徴的でした。

次回は、初めて承認された成分イルベサルタンについて、分析する予定です。

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