2017年8月26日土曜日

8月15日付医薬品承認情報 ~ファムシクロビル~

 今回は10社・12品目が承認されたファムシクロビルについて分析します。

ファムシクロビルの先発品情報

有効成分
一般名:ファムシクロビル
効能・効果
単純疱疹、帯状疱疹
剤形・規格
ファムビル®錠250m(2008年6月薬価収載)
製造販売元
旭化成ファーマ(販売 マルホ、提携 ノバルティスファーマ)

ファムシクロビルの基本特許


 ファムシクロビルの基本特許は以下の通り。
 
 「帯状疱疹」の再審査期間が2016年4月15日に終了したため、2016年8月申請~2017年8月承認となったと考えられます。「単純疱疹」の再審査期間は2017/2/20に終了したため、現時点のジェネリック医薬品の効能・効果は、「帯状疱疹」のみとなっていますが、各社が速やかに「単純疱疹」の効能追加の申請を行った場合、モンテルカストと同様に12月の薬価基準収載までに「単純疱疹」効能追加が承認される可能性もあると思われます。

※更新(2017/11/30)

 沢井製薬から「単純疱疹」の効能・効果 / 用法・用量の承認を取得したとプレスリリースがされました。PMDAのHPで確認したところ、沢井製薬のほかにも日医工等の添付文書にも「単純疱疹」の効能・効果 / 用法・用量が追加されていましたので、12月の薬価基準収載にな先発品と同じ効能・効果 / 用法・用量となります。

各社の競合関係


 現在公開されている情報に基づき、承認された10社の競合関係を分析した結果は以下の通りでした。
共創未来ファーマについては、現時点で製品情報が公開されていなかったため、競合関係を分析することはできませんでした。しかし、共創未来ファーマは他社との共同開発・導入の傾向が強いことから、いずれかのグループに属すると推測されます(※製品情報の公開後、更新予定)。

※更新

共創未来ファーマの製品情報が入手できたので、各社の提携関係を更新します。
共創未来ファーマは高田製薬と共同開発していると考えられます。
10社が承認を取得していますが、単独の3社+3グループという市場構成です。


 
次回はアダパレンについて分析します。

2 件のコメント:

  1. 共創未来ファーマの製品情報が入手できたので、各社の提携関係を更新しました。

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  2. 沢井製薬が「単純疱疹」の効能・効果 / 用法・用量の承認を取得しました。12月の薬価基準収載にな先発品と同じ効能・効果 / 用法・用量となります。

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